CT (よみ: しーてぃー)
正式名称・同義語: Computed Tomography
意味
**CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)**は、ドーナツ状のガントリと呼ばれる装置に身体を通し、X線管球を高速回転させながらX線を照射してデータを収集する技術です。それをコンピュータで計算・再構成することにより、身体の「輪切り(横断面)」画像をミリ単位の細かさで作り出すことができます。
どんな場面で使うか
- 急性期・救急外傷: 頭部外傷の急性期脳出血、交通事故時の腹腔内出血、急性腹症(虫垂炎や腸閉塞等)の診断において、撮影時間が数十秒と極めて短いため第一選択となります。
- 悪性腫瘍(がん)の病期診断: 全身の造影CT撮影を行うことで、腫瘍の大きさ、周囲組織への浸潤状況、リンパ節や多臓器への転移の有無(ステージ判定)を評価します。
- 呼吸器疾患の評価: 胸部単純レントゲンでは分かりにくい肺炎、間質性肺炎、肺結節(結核や肺がん等)の詳細な状態を確認します。
関連語
- MRI: 磁石と電波による画像診断。CTより時間はかかるが、被ばくがなく、関節や脳の軟組織の描出に向く。
- ヨード造影剤: 血管や臓器の血流状態を強調するためにCT検査で使用する造影液。
- 3D-CT: 横断面データから骨や血管の立体的な3D画像を合成する技術。
注意点
X線を利用するため、患者には軽度の放射線被ばくが生じます。特に妊婦または妊娠の可能性のある患者に対しては、メリットがリスクを上回る場合を除き原則禁忌、あるいは遮蔽等の配慮が必要です。 また、ヨード造影剤を使用する「造影CT」の際には、ヨードアレルギー、重篤な甲状腺疾患、腎機能障害(eGFR値確認)、およびビグアナイド系糖尿病薬の服用歴の事前チェックが必須です。これを怠ると、重篤な急性腎障害や乳酸アシドーシス、最悪の場合アナフィラキシーショックに至る危険性があります。