R/O (よみ: るーるあうと)

正式名称・同義語: 除外, rule out

カテゴリ: カルテ 医療安全 職種: 医師 看護師 技師 タグ: カルテ 看護

意味

r/o」は、英語の rule out の略語であり、本来は医学英語で「〜を除外する」という意味を持ちます。

確定診断に至るまでの鑑別診断(differential diagnosis)のプロセスにおいて、可能性のある疾患を検査や臨床経過によって選択肢から外していく行為を指します。

しかし、日本の臨床現場においては、独特のカルテ文化として「除外すべき疾患」=「〜の疑い(暫定的な診断名)」というニュアンスで、病名や病態の前に冠して記述されることが多々あります。

  • s/o: 症状や検査から「その疾患である可能性が高い」と疑っている状態。

  • r/o: 最悪のシナリオや致死的な疾患を想定し、「まずはそれを否定するために動く」という除外の論理。 このニュアンスの違いを理解していないと、検査の優先順位や観察のポイント(何を否定するための観察か)をチーム内で見誤る原因になります。

どんな場面で使うか

本来の使われ方(英語圏など): 「AMI was ruled out」(急性心筋梗塞は除外された)

日本独自のカルテ記載例: 「r/o 脳出血」(脳出血の疑い、脳出血を除外するために精査中)

関連語

s/o (suspect of): 「〜の疑い」。臨床的にその疾患が強く疑われる場合に用いられる。

d/dx (differential diagnosis): 「鑑別診断」。類似した症状を示す複数の疾患から、正しい診断を絞り込むプロセス。

Tx (treatment / therapy): 「治療」。r/o で挙げた疾患が否定または確定したのち、具体的な治療方針を記載する際に用いられる。

s/p (status post): 「〜の術後」「〜を経過して」。既往歴や現在の状態の背景を示す。

注意点

「〜の疑い」を意味する「s/o」と混在して使われることが多く、カルテ上の意味合いとしては同等に扱われがちですが、アプローチが異なります。日本語で「〇〇の疑い」「〇〇否定目的」と明記することが推奨されています。

関連する略語

  • S/O
    「〜の疑い(suspect of)」を意味する医療略語。確定診断に至っていない病名や病態をカルテに記載する際に広く用いられる。
  • CT
    CTはX線を周囲から照射し、コンピュータ処理によって体の詳細な横断面画像を構築する検査および装置です。
  • D/C 危険
    D/Cは、指示の中止(Discontinue)と退院(Discharge)という、患者安全に関わる複数の極めて重要な意味で使われるため、代表的な「危険略語」とされています。
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