ECG (よみ: いーしーじー)
正式名称・同義語: Electrocardiogram, EKG
意味
**ECG(Electrocardiogram:心電図)**は、心筋が拍動する際に生じる微弱な活動電流を、体表(手足および胸部)に取り付けた電極から増幅して波形グラフとして記録する検査です。ドイツ語の「Elektrokardiogramm」に由来して「EKG」とも表現されますが、臨床上は全く同じ検査を指します。
どんな場面で使うか
- 急性胸痛の緊急対応: 突然の胸痛で来院した患者に対し、心筋梗塞(ST上昇等の特徴的変化)の有無を5〜10分以内にスクリーニングするために極めて重要な緊急検査です。
- 不整脈・動悸の精査: 「動悸がする」「脈が飛ぶ」といった主訴を持つ患者に対し、心房細動、期外収縮、徐脈・頻脈などのパターンを解析します。
- 手術前の心機能評価: 全身麻酔などの手術を控えた患者の、潜在的な心疾患や不整脈の有無をスクリーニングするルーチン検査として行われます。
関連語
- モニター心電図: ICUや救急病棟、手術室などでベッドサイドに設置され、患者の心拍や心律動を24時間監視するための簡易な心電図。
- ホルター心電図: 携帯型の装置を用い、24時間の日常生活中の心拍変化をすべて記録する検査。
- 心臓超音波検査(心エコー): 超音波を用いて心臓の動きや弁の形状、逆流の有無等を動画で確認する検査。
注意点
波形に「アーチファクト(患者の震え、体動、接触不良、交流ノイズ)」が乗ると、不整脈と見誤って誤った診断に繋がったり、波形が読読できなくなったりします。看護師や臨床検査技師は、電極を正しい解剖学的基準位置(特にV1〜V6の胸部電極の位置)に貼り、患者の力みを除いて安静を確保する必要があります。また、他職種間でも「ECG」と「EKG」の呼び方の違いで混乱しないようにしておきましょう。